店長からのメッセージ



吉岡 治  
昭和44年10月29日生まれ  
酉年 さそり座 
A型
神戸市長田区 吉岡進の長男として生まれる。
当時、長田区の「まるは市場」(震災にて全壊全焼)にて、おじいさんの吉岡新吉が初代としてお肉屋さん「吉岡食品店」を経営。
当時は市場もまだまだ元気な時代で、小学校からお店に帰ってくるといつも、お客さんの行列ができてたのを覚えてます。 市場の上が住居(3階)になってて、ずーっと市場のなかで育ってきました。また2階に食堂があって、ごはんはいつもそこで食べてました。毎年、年末だけお店の手伝いをしてました。とはいってもお肉を切れるわけではないので、商品の受け渡しだけですが・・・。
その後は、中学・高校・一浪&大学と、地元を離れずすくすくと(笑)育ちました。
お店の手伝いは、相変わらず毎年年末の29・30日に、ほとんど徹夜で手伝っていましたよ。でも将来、店を継ぐとは考えていませんでした。
なぜなら大学生のとき、バイトで経験した飲食店の仕事にすごく興味をもち、将来はこの仕事をしたいなと思い出うようになったからです。学校を辞めて修行に出たいとさえ思いましたが、乗りかかった船ですので、せめて卒業してから行動に移そうと思いました。とはいえ、学業に身が入らずバイト中心の生活をしていましたので、留年が決定的となり、しかも1回から3回までほとんど大学の単位をとってなかったので、7回生まで確定してました。
ところが、人生の方向が一気に変わる出来事が起こりました。 阪神・淡路大震災。6回生の冬でした。
長田の肉屋(市場)・上の住居は全壊・全焼でした。 家族で残ったのは命と着ていた寝間着だけ。それ以外はすべて失いました。 公園で一晩あかし、伊丹の親戚宅にお世話になりました。 すべてを失った両親を見て、そのときに留年してる学生である自分がとても情けなく、とても腹立たしく思いました。自分が生まれ育ってきた家・店・市場すべてが無くなってしまった悲しみでいっぱいでした。
改めて見回しても、家族で残ったのは命と着ていた寝間着だけ。
それ以外はすべて失いました。きっと両親は比べものにならないほど痛い思いだったと思います。
助けてもらった親戚には、一生感謝いたします。
そして、地元復興のめどがまったく立たない中、僕は学校には通い続け、7回生にしてようやく卒業できるのが確実となりました。
また、被災した地元は神戸市の再開発地域に認定されました。
つまりは自分たちでは一切建物を建ててはいけない。土地の権利をすべて神戸市が買い取り再開発ビルに入店という形で商売をやっていくということでした。
市場の復活はこれでなくなりました。 当時の話し合いでビル完成及び入店まで最速で7年後。それまでは仮説店舗での営業ということ。厳しすぎる現実でした。
そうした状況で、社長(父親)はもう商売をやめると言いだしました。
完成まで長すぎるし、体力的にも金銭的にもまた精神的にも続くかどうかわからない。続けられたところでそこからよくなるとも限らない。(当時の悲惨な状況からするとなんの希望もなかったのが現実です) 「お前は、自分でほかの仕事を探しなさい、そのほうが将来的にはいい」 といいました。
けれども僕にとっては、おじいさんが創業して、親父が守ってきて、僕が育ってきたところ。その肉屋がこんな震災で無くなってしまうのがたまらなく嫌でした。やめるのはいつでもやめれる。地震で止めるんじゃなく、続けられる道があるのなら、少しでも可能性があるのなら、仮設店舗からスタートして、もう一回花を咲かせてみよう。花を咲かせてから止めるんやったらやめたらええやんか。僕は全力で花を咲かせてみせる。いっしょにやろうと、お願いしました。僕がこの仕事をとことんやってやると決心した瞬間でした。
父親も納得してくれて、地震から半年後、仮設店舗にて新しいスタートを切りました。まずは4年間、地元の商売人が集まって、テント村のスタイルでやりました。満足いく設備は何もなく、最低の設備だけで営業しました。 僕は大学に行きつつ、よそのお店さんに研修でお世話になりました。
神戸・大阪と何店か回りました。また神戸の食肉組合の青年部にも入会し先輩方にいろいろとノウハウを教わりました。
その後、一度仮設店舗の移動(引越し)をしました。
そこでまた二年間。年々仮設での商売も厳しくなり、やめていくお店も多くなりました。そのなかで、本建築に向けた話し合いが頻繁にあり、我々は市場時代の5店舗が集まり、共同でスーパーマーケットとして復興することになりました。
そして平成14年3月、ついに本建築の店舗として再開することができました。店の名前は「フーケット」。「フード」と「バスケット」を合わせた造語です。
地震から7年、ようやくステージができました。ここからほんとのスタートです。両足を地に着けて、お客さんがほんとに喜んでくれる店、とことん安心してもらえる店。
スーパーマーケットであってそうじゃない。 専門店であってそうじゃない。 スーパーの気軽さもありながら、専門店としての、安心・安全の品質。
イメージ的にはその両方のいいとこをあわせて、さらにお客さんが楽しめるようにした感じかな。それを思って現在でも、改良に改良を重ねています。
今年で5年が過ぎ地元もだいぶ復興してきました。
でもまだまだ再開発途中のところも残っています。 僕もこのフーケットから、これからも地元をどんどん盛り上げていこうと思っています。

新着情報

吉岡食品店紹介

株式会社吉岡食品店
〒653-0036
神戸市長田区腕塚町5丁目 3-1-003
★定休日
毎週水曜
★営業時間
午前10時〜午後8時まで

お店へのアクセスはこちらから メッセージ
078-611-4058
078-611-8533